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GOTU-3

カテゴリ:勉強方法( 6 )

センサーの話①

●プロ初段レベルを一つの目標と考えて、囲碁の上達について考察してみます。

◎プロ初段レベルだと、部分的な戦い(攻め合いや手筋、詰碁やヨセなど)においてかなりのレベルに達しています。

院生や、それらの子が、ずば抜けて接近戦が強かったとしても、プロ初段と同等かというと、そうではありません。

作戦の立て方、戦いのかけひき、部分の戦いにおいての良し悪しを判断する力、形の良し悪しを判断する力・・・
これらは、「個別の形のないもの」という言い方ができるでしょうか。
そういう、色々なことを判断する力が必要なのです。

部分的な戦いにおいては、答えが出やすいです。

それに反して、判断力は「センサー的なもの」と言えるでしょう。

◎碁には大きく分けて二つの力が必要です。

「部分戦の力」
部分での戦い。
論理的思考で対応でき、善悪や優劣をはっきり出せることが多い。

「判断する力」
センサーのようなもので、感覚や経験に頼り、善悪や優劣が数字で出しにくい。

大きく分けると、この二つになります。
上達するためには、このどちらの能力も伸ばしていかなければいけません。

「一人勉強」で習得するのは、前者。
反対に後者は、「複数での勉強」の方が効果が得られやすいと考えます。
新しい考え方を知ったときに、それを「一人勉強で振り返ること」は大切。

もちろん、後者の「判断力」を「一人勉強」でレベルアップさせることもできるとは思います。
ただ、「より高いレベルの感覚を身につける」ことを目指すなら、高いレベルの意見や考え方に触れて、「それら(自分にないもの)を取り入れる」方が上達が早いと考えます。


by GOTU-3 | 2018-03-19 22:15 | 勉強方法 | Comments(0)

「理屈を考えることを習慣にする」

「感覚で判断する」ことに行き詰まった人(・・・は世の中にそう多くはいないかもしれませんが)への打開策として提案したいのは「理屈を考える」ことです。

論理的思考・・・とでもいうのでしょうか。


例えば「二目の頭はハネる」とか「この形のときは、ここ」みたいな、
形を見ただけでパッと次の着点が浮かぶケースがあります。


そういうケースでも、何故そこが他の着点と比べて良いのかを「理屈で理解する」ことが大切です。


この形とこの形ならこの形の方が勝る・・・
そんな風に、自分の中で納得できることを積み重ねていきます。

それが確かな足取りとなって、やがて感覚の領域にまで良い影響を及ぼしてくれる・・・はずです。


大切なことは、

「もうすでに分かった気になっていることについても、一つ一つ点検をすること」

です。なにしろ、自分が今持っている考えがすべて正しいものであるなら、誰にも負けないくらい強いはずなので。。。

スタンスとしては、
自分の中にあるもので間違ったまま(完成度の低いまま)持っているものがあるはずなので、それらをチェックすること。

そして、
自分の中にまだないものもたくさんあるはずなので、新しい理屈をどんどん受け入れること。

うまくいけば、上達間違いなしですね。





by GOTU-3 | 2017-09-18 23:42 | 勉強方法 | Comments(0)

「感覚を書き換え」ていく

最近になって気がついたことがあります。

ある程度まで上達した人が、そこから進めなくなってしまうことってあります。
あの人は、強いんだけど・・・ここ何年も足踏みが続いているなぁ、みたいな。

強くなる過程で、色々なことを「経験」します。
着手を決めるときに、ある程度「感覚」で判断できるのは、
過去の膨大な「経験」の積み重ねからくる「感覚」なのだと思います。

そして、一度身についてしまった「感覚」は、それに慣れてしまうと「感覚の書き換え」が出来にくくなる・・・
のではないか?

アマ初段くらいの棋力なら、一定の「感覚」を身につけても、まだそれには不備が色々とありますから、
次から次に新しいものが入ってきて「感覚の書き換え」ができるでしょう。

しかし、アマ高段くらいの「ある程度の上限」にまで行きつくと、
その時点で身についているものは「かなり高度な、経験からくる感覚」と言えるでしょう。

すると、それを疑わずに、ずっと使い続けてしまう・・・ことができてしまいます。

判断の基準を疑わないことには、
そしてそれをより正確なものに「書き換え」て行かなくては、
上達しないのではないか。

自分の経験を振り返ってみても、プロになって初段から三、四段くらいになる間の数年の間は、自分の対局を先生に見てもらっていました。
そして、色々と指摘してもらいます。ひどいときには随分と怒られたものですが「自分の中からは生まれない発想」や「正しい考え方」を数多く教えてもらいました。

対局中の自分は、自分の考えを正しいと思って着手を選んでいます(当たり前のことですね)。

しかし、それを先生に見てもらうと、自分の考えなんかどこかに飛ばされてしまい、全く思いもしなかったことを告げられます。

これは結構苦しいものでもありました。

ただ、先生の指摘を受け止めてみると、そちらの方が正しいと思える訳で、正しいことを知ったという喜びも生まれます。

先生の指摘を受けても、納得がいかない・・・という場合には、どうなるのでしょう。
幸いにも、納得がいかなかったことは少なかったですが、何度かありました。

それは頭の片隅にキープされていて、また後日(数日後や数週間後)に見返されることとなります。

先生の指摘より自分の方が正しいと思った事柄は、何年や何十年もの間キープされ続けたりします。
やっぱり自分の方が正しいはずだ、と多少恨みを込めながら・・・。

なんだか話がそれました。まだ本題に入っていないのに。


「感覚」が行き詰まってしまったときの打開策を話したかったのですが、続きはまた。



by GOTU-3 | 2017-09-17 15:43 | 勉強方法 | Comments(0)

お手紙

碁の難しいところって何だと思いますか?
強くなるために必要なこと。
こういうことをしないと強くならない、みたいなこと。

まず、碁の難しいところから考えていきましょう。
僕の考えで言っているだけですが、僕が思う碁の難しいところとは、判断が難しいところ。
例えば、詰碁やヨセには、答えがあります。答えがあるということは、正解か間違いかの判断は難しくない。
もちろん、レベルによって段々と答えを出すのが難しくなる訳ですが、ここで言いたい難しさとは、解くのが難しいの難しいではありません。

碁には様々な分野の力が求められます。

①詰碁の力
②ヨセの力
③定石を知っているか(理解しているか)

これらは、似たグループで、比較的に答えを出し易い分野。

④布石の感覚
⑤筋の良い形を打てるか
⑥厚みを判断する力

こんなのや

⑦サバキの感覚
⑧コウになったときの価値判断
⑨形の急所を見抜く力

こんなのもありますね。

まだまだ色々あると思いますが、碁に必要な力を分類していくと、本当にたくさんに分けることができると思います。

多分、碁に必要な力の半分以上が、答えを出しにくい分野になると、僕は思います。

1+1=2

この式で例えてみます。
式があれば答えを出すのは簡単ですが、ここで言いたいのは、式を設定するのが難しかったらどうなる?ということ。

「こういう時はどういう式を使うんだっけ?」
(何を優先順位の上位に持って来るんだっけ?)

式が分からないと、思考が答えに向かってまっすぐに歩けません。

僕達は普段、着手を決めるのに判断をしている訳ですが、その判断は何を基準としているでしょうか。
その判断力は、どうやったら正確になっていくでしょうか。
みなさんには、このことを考えてほしいです。

暇さえあれば詰碁の問題を解いています。
たくさん勉強しているのに思うように上達しない。

こういう人がいたとしたら、それは、勉強の内容が偏っているからです。
自分の不得意な分野に焦点を当てて、その分野のレベルアップをはかる必要があるでしょう。

また、自分の思考を分析することも大事です。
①発想が偏っていないか
②結論を出すのが早すぎないか
③知識だけに頼っていないか
など。

自分が失敗する場面を振り返って、自分の失敗の傾向を考えてみるのも有効だと思います。自分の弱点が見えて来るかもしれません。
 
以上、色んなことを書いてみました。
こういう話は普段なかなかする機会がありません。
なので、ここに書いてみました。
何かもっと聞きたいことなどがあったら僕に聞いて下さい。ちゃんと答えられるかどうかは分かりませんが、答えに向かって考えるお手伝いができるかもしれません。
by GOTU-3 | 2016-11-20 07:30 | 勉強方法 | Comments(0)

詰碁の落とし穴

どの様な勉強をすれば上達に効果があるのか、
考えてみます。

まず、
①答えがハッキリ出せる分野〔詰碁やヨセなど〕
②答えが出しにくい‥‥もしくは正解が一つではない分野
この二つを分けて考える必要があります。

①は、コツコツと積み重ねてレベルを上げていくのが妥当でしょうか。
②が難問です。
学校の教科のようにタイプの違う色々なことを学び、それらを総合して
自分の判断力を少しづつ修正していかなければなりません。

そう、囲碁は判断力のゲームです。

判断をより正確にするために大切なことが、
「情報量が多ければ多いほど良い」
ということ。

この対極のものが「勝手ヨミ」
一つのストーリーが浮かんだら、それ以外の可能性を考慮できなくなること。

例えばアマの方との指導碁でよく思うことなのですが、
「問題として出されたら分かることでも、対局中には分からない」
ということ。

もし、こちらが何か問いかけたとしたら‥‥
「全局的に見て急場はありませんか」
「ここには何か手がありそう」
「そこへ打ったら相手は受けてくれますかね」
このようなヒントがありさえすれば、着手の精度は格段に上がると思います。

でもこれが、難しいんですよね。
僕も人のことを言えません。


さてさて、実は詰碁の解き方によっては、
『勝手ヨミをしてしまう脳のクセ』が固まってしまったり、
『複数の情報を考慮し、比較検討する習慣』に対して悪影響になる、
という最新の研究結果が出ています。
〔中野研究所調べ〕

どういうことでしょう。

一番の問題点は、
「詰碁には、正しい答えが、一つだけある」ということ。

「問題を考えて、解けたと思ったら、答えを見る」
〔一箇所だけに意識がいって、ある手順が浮かんだら、すぐに打つ〕
これを繰り返しやっていると、
脳の判断するときのパターンが固まってしまう恐れがあります。

実際の対局では、「正解が一つではない場面」がほとんどです。
そこに「詰碁的な思考パターン」で判断を下していくことの不適切さ。


「でも、上達のためには詰碁はやらないとダメでしょう?」

「そうなんです。どうしたら良いですかね‥‥」


「ではこうしましょう。
正解手順が分かったとしても答えをすぐに見ない。
他の候補手を検討し、その手は 何故正解でないのかを確かめる。
正解手順にしても、一手進むごとに他候補を比較検討する。
このように、一つの問題に対して、その問題に含まれる全ての可能性を理解するつもりで取り組んだとしたら、その思考パターンは必ず、あなたの判断力の精度を上げることでしょう」
by GOTU-3 | 2016-01-06 21:34 | 勉強方法 | Comments(2)

勉強方法を考えてみましょう

「この局面でどう打ったら良いですか?」

囲碁の上達において、誰かに指導を仰ぐときに出てくる、ごく有りふれた問いかけです。

しかし、この問いかけをし、回答を求めることを繰り返しているだけでは、
自分の「囲碁感」に変化がおこるでしょうか。


算数の問題に例えてみましょう。

「この問題が分かりません。答えを教えて下さい」
「答えは◯◯です」
「よし、分かった!」

答えが分かった、というだけで、自分で解くことができるようになった訳ではないですね。
それと同じことです。



次に、棋譜並べについて考えてみましょう。

トップ棋士の打ち碁を並べて、勉強したとします。

もし
「並べただけ」
だとしたら、上達にどれだけプラスになっているでしょうか。



スポーツに例えてみましょう。

サッカー少年がメッシの出ている試合を観て、

「あのドリブルをマネするんだ!」

と思ったとします。

棋譜を並べただけ、サッカーの試合を観ただけ、

どちらも
「観た」
というただそれだけでは、本人の身体や囲碁感が変わる訳ではないのです。

もちろん、トッププレイヤーの動きや石運びを観て感動することは、
絶対に何かを得ていることでしょう。

でも、繰り返し観ているより、
自分の身体や囲碁感を動かさないといけません。

それこそが、上達への道だと考えて良いと思います。
by GOTU-3 | 2015-12-14 14:03 | 勉強方法 | Comments(0)

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